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18 04 25 Wed

土屋 未来インタビュー Gライフスキルにかける想い

一流アスリートが実践しているスキルを一般の人にも伝えたい

大学院で学ばれたスポーツ医科学って何ですか

簡単に言うと、スポーツ科学と医学を融合した学問です。運動関連の分野へ進む人は運動生理学を学び、未来のドクターは医学を学びますが、スポーツ医科学はその両方を勉強します。スポーツ医科学には外科学と内科学があり、私は内科学へ進みました。

スポーツ医科学を学んだ方はどういった仕事をされているのですか

先輩や後輩の多くは、オリンピックをはじめとした国際競技で活躍する選手を支援するJISS(国立スポーツ科学センター)で仕事をしています。ですからスポーツ医科学の知識や経験は、基本的には一流アスリートの間で活かされています。それを一般の方にも伝えたいと思ったのが、この仕事を始めるきっかけです。

なぜ、そう思われたのですか

学生時代にフィットネスジムでインストラクターをしていた時に、会員の方から、病院へ行ってもなかなか解決しないような「なんとなくだるい」「食欲が落ちた」といった不調を訴えられ、また「運動をしていても痩せない」といった相談をされることが多かったんです。会員のみなさんは、インストラクターの私なら何か答えを持っているかと思われ、「先生、先生」と何でも聞いてこられました。でも、当時の私はまだ専門的な知識がなかったので、エビデンスに基づくちゃんとした返答ができない。それがとても歯がゆかったんですね。と同時に、世の中にはこんなにも自分の身体を持て余している人が多いんだと実感。だったら専門的な知識を身につけ、そういった人たちの力になりたいと思ったんです。

スポーツ医科学とカウンセリングの知識で人の土台をととのえるGライフスキル

内科学って聞きなれない分野ですね

例えば関節に痛みがあったとして、それを筋肉や骨の状態から診断するのが外科学。内臓や血液、ホルモン、神経などの状態からみるのが内科学です。私はその中の自律神経が専門で、心と密接に関わる分野でもあるので、大学院を卒業後にカウンセラーの学校へ行ってさらに深く学びました。

Gライフスキルとはどのようなものなのですか

「心と身体の両面から人の土台をつくるスキル」と考えてもらうとわかりやすいと思います。例えば一流のアスリートがどんなに素晴らしいトレーニングをしても、基礎となる心と身体がととのっていなければ結果はでません。逆に言うと、それらがととのっていれば、トレーニングの結果が出やすくなるということです。スポーツ選手を例に出すと、一般の人には関係ない話のように思われますが、私たちのまわりでも、なぜか上手く行く人と上手くいかない人っていませんか。それは性格でも、ましてや運でも何でもなく、その人の自律神経の状態が大きく関係していることもあるんです。そういったことをGライフスキルで伝えて、改善を促しています。

具体的にはどんなことを教わるのでしょうか

例えば、職場や学校で嫌なことがあったとします。そんな時、心に負担がかかったと思っていませんか? もちろん心にもダメージを受けるのですが、じつは最初に変化するのは身体なんですよ。具体的には舌の根元である舌根が、喉に向かってわずかに落ち、呼吸が浅くなることで肩が凝るようになります。それが長期的に続くと心にも影響をきたします。では、そうならないためにどうすればいいのかというと、深呼吸をし、舌の位置を元に戻すイメージで前へ伸ばすんです。「なんだ、そんな簡単なことか」と思われるかもしれませんが、そんなちょっとしたことが不調の予防や改善を促すんですよ。Gライフスキルでは、心の状態も重視しながら、基本的にはまず身体に働きかける方法を伝えています。会員の中にはそれらを実践することで、日々のストレスや不調が激減したとおっしゃる方もおられます。

一度身につけると一生役に立つスキルですね

道具も何もいりませんし、Gライフスキルの基本的なことを知っているだけで、自分のコンディションを自分でととのえられるようになります。世の中の多くの方に知ってもらい、自身の生活の中でぜひ役立てて欲しいと願っています。