つちやみきコラム
19 01 24 Thu

Vol.15 「感情の数」

 

「今年こそ違う自分になりたい」と毎年言っている皆さん。

「今年こそ会おうね」と毎年年賀状に書いてくるのに一切連絡がない皆さん。今年から年賀状を廃止した土屋です。

 

さて、今日のテーマは「感情の数」。よく、感情的だとか、感情の量についてのお話はありますが、“数”については考えたことがない人が多いのかもしれません。感情というものは誰にでもあるし、それを表に出すことも悪くないと思っています。むしろ、必要なことだと思っています。先日も、私が食べようと思っていたヨーグルトを息子が食べてしまったので、全力で怒りました。私の問題は、高校受験よりヨーグルトです。

 

感情についてクライアントによく言うことがあります。それは「感情の数」についてです。自分が好きなことやこだわっていることに感情を出すのは、いいことです。しかし、感情の数の多い人は、どうでもいいことにまで感情を使っています。

 

「そうなんですね」の返答で済む話しにわざわざ噛みついてくる人いますよね。それそれ。

 

それが癖になるとなんにでも“感情”を導入してきます。広く浅く感情を使うから、自分のこだわりや幸せ感も少なく、結果的に「よく怒る人」認定です。

 

先日、テレビで「全国高校サッカーのロッカーの選手たち」みたいな特集をやっていました。この日ためにやってきて敗れた選手たちを追うドキュメントです。テレビの向こうで泣いている選手を観て、息子が言いました。

 

「これは、デリカシーがない」

 

人が泣いているということは、その人にとってはとても大事な感情なはずだし、観せるなんてことしなくていい、と言いました。その人にしかわからない部分があるのに、ということだと思います。

 

感情の数の多い人は、このエピソードを聞いてこう思うでしょう。なんか息子、冷めているね…なんて。あなたの悪い所は、そこ。そんな人は口の上手い男性(女性)に騙されてしまう確率75%でしょう。これは冷めているのではなくて、彼の感情に対する姿勢なだけです。人の感情と自分の感情は違う、ということをわかっているだけです。

 

感情の数が多く不安定な心の人は、まずは忘れることから始めてみましょう。自分のさほど大切でないものに感情を使うのは短い時間にすることから始めてみます。そして、本当に自分の心が動くものに全力で感情を入れてみましょう。それは「情熱」となり、一生懸命取り組む原動力となります。全力で取り組むことがある人は、人のことなんて気にならなくなります。

 

「感情だけでは人は救えない。だから私は学び続ける。だから私は、毎日アイスを食べ続ける。お前も気合い入れていけよ。」

 

皆様、身体を冷やさず、体調に気を付けてお過ごしください。