つちやみきコラム
20 04 16 Thu

何も出来ない私たちを科学しよう。

 

「外にいかないようにしましょう」「人と食事にいかないようにしましょう」

なんて日がもう東京では長く続いています。

 

そう、何も出来ない。何もしてはいけない。

 

 

「何もしない」ということは、簡単なようで簡単ではありません。私だって、今までしたことのない“リビングで腕立て”なんてしたりして。何もしないと、不安などのネガティブな感情が起こりやすいから人間は「何かをしないといけない」という感情が強く出るようになります。で、腕立て。ふふ。

 

 

脳には①本能を司る部位と②理性を司る部位があります。この2つは、一方が活性化すると一方は働きを弱めるという相互作用があります。

本能は動物が生きるために備わっているシステムですから、今この厳しい環境で「何もしない」状況は“なんとか生き残ろう”という本能の方が強く働いています。

必要以上に今の状況が不安になるのはこのためです。

 

 

「不安」が強く出てしまう人とそうでもない人にはこんな差があります。

例えば、不安が強く出る人の傾向は、マラソンをしていて苦しくなると、何回もあとどのくらいの距離かを確かめます。この人は苦しいことをわざわざ呼び起こすために距離や時計を何回もみる癖があります。マゾヒストでしょうか。

一定時間に距離を確かめたら、あとは無意識に走るだけの人もいます。この人の方が気持ちは楽なはずです。

 

 

今は一日不安になっていても、いなくても状況は変わりません。急に世界は良い方向に行くわけがないですし、奇跡は起きません。やるべきことをするしか、今は方法がないということを基本な考え方として持たなくてはなりません。②の理性の方を呼び起こすことで、このように考えることができます。

 

「悩む」ことを続けていると、ネガティブな意識ばかりが想起され本能がゆさぶられますが、今何をすべきかを「考える」ことで理性を使う方向にシフトチェンジ出来ます。

先に述べたように、一方が活性化すると一方は弱まるシステムですから、大きな不安からは逃げられるはずです。

 

 

不安なみなさんは、今、自分のこころが「空っぽ」ではなく、何か余分な意識で「満杯」です。暇ならこの「満杯」や「渋滞」を解消する時間にしましょう。諸々、整理ね。

 

 

今月の教訓

回せ、回せ。血液回せ。お金も血液も循環しなくなったら人は死ぬ。